水回りの石灰化とはどういう現象?発生原因や解決方法とは
シンクや浴室の蛇口の周辺などに、白い汚れがありませんか。
擦っても拭いても落ちない白い汚れは、ひょっとしてミネラルが石灰化してしまったのかもしれません。
うろこ状に白い汚れとなって広がっているのは、水滴が蒸発した後の現象です。
この記事では石灰化の現象のメカニズムや、解決方法のアドバイスを紹介します。
水回りの石灰化とは一体どういう現象?
私たちの暮らしには蛇口やシャワーなど、
水をふんだんに供給してくれるアイテムは欠かせない存在ですよね。
毎日たくさんの水を淀みなく使用できる水道環境は世界でもトップクラスのインフラです。
さてこの便利な水道水ですが、実はたくさんのミネラル成分を含んでいることをご存じでしょうか。
水道水は私たちの身体に有害とされる成分はキレイにろ過されており、人体に影響のない成分は残されています。
その中の1つがカルシウムです。
カルシウムがご存じの通り私たちの骨を作る、支える上で必要な成分であり、
水道水に含まれる程度の量なら人体に影響がありません。
地域によって水道水の水源が異なるため、含んでいるミネラルの量が異なりますが、
意識をせずして水道水から私たちはミネラルを摂取できています。
しかし、このミネラルが白い汚れの犯人でもあります。
ミネラルは乾燥すると、白い水垢になってしまうのです。
結晶のように石灰化してしまうため、水回りの色んな所に付着したままになってしまいます。
ポットの中や蛇口の周辺など、水道水をふんだんに使う場所にこそ根強い石灰化した汚れが広がってしまうのですね。
石灰化したミネラルは酸性?アルカリ性?
石灰化したミネラルは、黒カビのように人体に影響をもたらす汚れではありません。
カビは口から入ってしまうと下痢や嘔吐などを引き起こす可能性が高いですが、
石灰化したミネラルがそこまで強力に人体に悪さをすることはないのです。
つまり、結論からいうと白い水垢は特に残しておいても「人体には」影響がありません。
しかし「見た目」には影響しますよね。
白い汚れとはいってもステンレスやシャワー周辺、鏡などに広がっていたら、
カビとは違っていても汚れには見えてしまいます。
まだらな白い汚れは早めに除去をし、美しい水回りを手に入れましょう。
しかし、ご経験がある方はお分かりかと存じますが石灰化した白い水垢は掃除が本当に大変なのです。
一見薄くて取れやすそうなのに、水洗いをしてもなかなか落ちないことがあります。
石灰化したミネラルには成分に合った適切な掃除が必要なのです。
石灰化したミネラルは「アルカリ性」です。
酸性ではないため、アルカリ性の除去に適した洗剤を使うことが有効な掃除方法です。
アルカリ性の水垢には適切な掃除方法で挑もう!
ミネラルが蒸発して石灰化したことによる汚れは、性質が「アルカリ性」です。
では、アルカリ性の汚れはアルカリ性で落とすのでしょうか。
実は汚れを落とすときは、反対に位置する成分を使うことが鉄則です。
つまり、アルカリ性には酸性で洗浄をするのです。
石灰化したミネラルは、クエン酸や酸性洗剤を中心に掃除を行います。
また、掃除では除去ができない厚みがある場合には、
ある程度削り落としてから酸性の洗剤で柔らかくすることで除去が可能です。
最近よく石灰化した汚れにはお酢での除去を勧めている記事やブログも多いですが、
お酢も酸性の成分のため同じ道理です。
頑固な白い水垢は、しばらくクエン酸を含んだ水や、お酢を塗った後に拭き取ると除去ができます。
ぜひ実験を行う感覚で、酸性洗剤での除去にチャレンジしてみてくださいね。
湯垢と水垢は同じなの?
白く固まってしまった水垢は、シンクや蛇口はもちろんのこと、
お風呂にも頑固に広がっていることがありますよね。
こちらは同じく石灰化した水垢なのですが、ここで気になるお話があります。
水垢と湯垢は同じなのでしょうか。
お風呂にある湯垢も、アルカリ性の成分なのか気になりますよね。
実は驚くことに、湯垢は酸性の成分なのです。
つまり、掃除をする場合には湯垢にはアルカリ性の洗剤を使う必要があります。
お風呂の垢掃除には、蛇口付近の白い汚れには酸性洗剤、
浴槽内に多い湯垢にはアルカリ性洗剤と使い分ける必要があるのです。ちょっとややこしいですね。
実は湯垢には石鹸成分が混ざってしまっているため、アルカリ性ではなく酸性へと変化しているのです。
洗剤の使い方は適材適所で行わないと、効果を示してくれないことがあるので注意しましょう。
湯垢を落とす際には水垢のクエン酸とは異なり、重曹を使うことがおすすめです。
クエン酸と重曹をもっと水回りで使いこなそう!
水回り向けの洗剤はいろんなものが販売されていますが、
近年クエン酸と重曹が2大便利グッズとして人気を博しています。
その理由は、クエン酸も重曹も安く販売されているため、
安心して水回りの掃除にたくさん活用できるからです。
すでに文中にも触れましたが、クエン酸と重曹は成分が異なっており、
汚れ落としに使う場合には使い分けることが大切です。
クエン酸はこんな時に使える
クエン酸は「酸性」の成分のため、アルカリ性の汚れに使うことがおすすめです。
水回りなら、石灰化した白い水垢や、トイレの黄ばみなどに使うことができます。
湯垢ではなく石鹸の汚れにも強いので、万能な掃除道具ですね。
最近人気の身体に優しい「ナチュラルクリーニング」はこうしたクエン酸を使っているものが多くなっています。
クエン酸は優れた酸性の成分により、消臭効果もあるので
自作のスプレーを作ってトイレに置いておくのもおすすめですよ。
重曹はこんな時に使える
では、クエン酸とは異なり重曹はどんな時に使えるでしょうか。
重曹はアルカリ性のため、酸性の汚れを落とす際に使えます。
皮脂汚れや湯垢、鍋の焦げ類などが酸性の汚れに該当するため、
日常生活の色んな場面で使えそうですよね。
ぜひ重曹も常備をしておきましょう。
重曹は発泡することができるので、焦げやこびりついた汚れを取るときに大変重宝しますよ。
クエン酸も重曹も使い方はさまざま
クエン酸も重曹も市販でお安く買える成分であり、今掃除に導入している方も多いでしょう。
でも、思うような効果を上げてくれないと感じていませんか。
水垢をはじめとする汚れにクエン酸や重曹を使う場合、
直接粉の状態を振りかける場合もあれば、水に溶かしてスプレーで振りかける場合もあります。
使い方を変えると効果が上がることがありますよ。
特にクエン酸は抗菌・消臭効果もあるので、
臭いが気になる水回りの場所にサッと使えるように準備をしておきましょう。
まとめ
この記事では水回りの石灰化に着目して、掃除方法などを中心に詳しく解説しました。
暮らしに役立つ掃除のヒントにぜひお役立てください。
白い水垢は人体に大きな影響はないですが、
その一方で見た目には大きく影響してしまうのでやっぱり掃除で除去したいですよね。
こまめに便利なクエン酸を使って掃除をしてみてくださいね。
株式会社B・I・Cは世田谷区を中心に水回りの補修を請け負っている会社です。生活に欠かせないキッチンやお風呂、トイレなどの水回りのトラブルに関する修理と工事を承っています。住宅設備機器を確実に施工する高い技術は多くのお客様にご支持いただいておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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