水回りのコーキングを施工する方法や金額の目安について
台所や浴室など水回りの設備と壁の間には、どうしてもわずかな隙間ができてしまいます。見た目は小さな隙間でも、放っておくと大問題になる場合があります。隙間に水が流れて、壁紙や床が腐敗する可能性があり、見えない部分にカビなどの汚れが発生するかもしれません。
そのため、水回りの隙間にはコーキングを使用することをおすすめします。この記事では、水回りの隙間をコーキングで補修するときのポイントやかかる費用について紹介します。
水回りにコーキングを使うと良い理由
水回りのコーキングは台所や浴室で施工され、隙間や目地をなくすだけでなく、防水性や気密性を高めてくれるものです。コーキングを打っていないと、壁の内側に水が流れて、壁や床が腐敗する可能性があります。
シリコンでできたコーキングは、耐水性に優れており、カビを防ぐ作用もあるので、水回りで使用すると効果が期待できます。しかし耐水性が高いので、コーキングの上から塗料を塗っても水を弾いてしまい、塗膜が剥がれてしまうという特性もあります。
そのため、シリコンのコーキングは、主に水回りで使用して、外壁の目地を埋めるときには外壁用のコーキング剤と使い分けることが大切です。もし外壁の目地に水回り用のコーキングを打つと、外壁の塗料を塗るときに、うまくいかずに剥がれるかもしれません。
そのため、コーキングを購入する前に、商品の説明をよく見るようにしましょう。
水回りのコーキングを続けて使用できる年数について
室内でも外壁でもコーキングは欠かせないものであり、問題が起きる前に補修することが大切です。水回りのコーキングを続けて使用できる期間はどれくらいか、補修のサインにはどのような症状が見られるのかを紹介します。
コーキング材は膨張や収縮を繰り返しているので、水回りのほかの素材ほど耐用年数が長くはなく、5年から10年程度が使用の目安といわれています。使用できる時間に違いがあるのは、コーキング剤の品質と、建物の状況に左右されるからです。
最近のコーキング剤は改良が進んでいるとはいっても、施工して10年程度経つものは補修することをおすすめします。
水回りのコーキングは耐用年数を超えると、細かいひび割れが生じ、コーキングが剥がれてくることがあります。また、隙間を埋めていたコーキング材が細くなることで、隙間が大きくなるという問題も生じます。
こうした症状が見られても放っておくと、ひび割れや隙間から内側に雨水や湿気が浸入するため、外壁の防水性能が下がってしまいます。 外壁の防水性能が下がると、建物の土台まで水が入り込み、建物全体が弱体化するおそれがあります。
そのため、コーキングの問題を見つけたら、すぐに補修するように心がけましょう。補修の時期を逃さないためにも、定期的にコーキングのひび割れや剥がれをチェックすることが必要です。
コーキングのタイプと特徴について
コーキングに使われる材料はいくつかあり、それぞれ長所や短所、施行に適した場所があります。コーキングの工事をする前には、使用するコーキング材についても知っておくと良いでしょう。
シリコンのコーキング
シリコンのコーキングは、費用対効果に優れ、ホームセンターやインターネットで簡単に買えます。乾燥が早く、耐久性が高いことも魅力の一つです。
また使用するときには、下塗りをしなくても施工できるほど、素材との密着性があります。しかしシリコンのコーキングを使用した場所は、上から塗装ができなくなります。
もし再塗装をしなければならない場合には、一度シリコンのコーキングを取り除く必要が生じるため、撤去の費用が必要になる場合があります。そのため、シリコンのコーキングは、ガラス周りや台所、浴槽など塗装が必要ない場所に向いています。
変成シリコンのコーキングについて
変成シリコンのコーキングは、通常のシリコンのコーキングとは特徴や使用できる場所が違います。固まったあとも上からの塗装ができるのが特徴です。金属の素材への使用もできるので、幅広い場所に使用できるのも利点です。
もし住宅で使用するコーキングがよく分からないときには、変成シリコンのコーキングを買うことをおすすめします。しかし、シリコンのコーキングと比べると値段が高く、使用するときにも下塗りが必要なので、手間とお金が必要です。
変成シリコンのコーキングは、建物の内外装の目地やサッシの周り、モルタルやコンクリートの目地やひび割れの補修、タイル目地などにも使用できるので便利です。
水回りのコーキングの施工方法について
コーキングにはいくつかの種類がありますが、施工方法は大きく分けて2種類あります。
コーキングの打ち増し
打ち増しは、現在のコーキングの上からコーキングを継ぎ足す方法です。コーキングを取り除かなくてもいい分、工事にかかる時間や費用を抑えられます。しかし時間が経ってひび割れしたときには、古いコーキングを取り除いてから新しく充填した場合に比べると、総合的な耐久性は弱くなってしまいます。
また打ち増し工法では、古いコーキングの内側のひび割れや隙間などに気づかないまま施工してしまう危険性もあります。さらに、新しいコーキングと古いコーキングは馴染みにくく、打ち増し箇所は剥がれやすいので、約2年から5年程度経ったらリフォームをするようにしましょう。
コーキングの打ち替え
打ち替えは、現在のコーキングをすべて取り除いてから新しいコーキングを充填する方法です。打ち増しと比べると手間がかかるので金額が高くなりますが、目地の隙間をしっかり埋められるため、防水性や柔軟性の点では安心できます。
打ち替えの方法で補修したら約7年から10年程度は使用できるといわれていますが、長いときには約12年から15年程度使える場合もあります。
コーキングを補修するときに必要な費用
コーキングを打ち増す工事にかかる費用は、1平方メートルあたり約500円から900円程度が目安になります。
打ち替え工事をするときには、現在のコーキングを取り除く費用に約1万円から3万円程度かかり、使用するコーキングも増えるため、コーキング代も1平方メートルあたり約900円から1200円程度になります。
株式会社B・I・Cは世田谷区を中心に水回りの補修を請け負っている会社です。生活に欠かせないキッチンやお風呂、トイレなどの水回りのトラブルに関する修理と工事を承っています。住宅設備機器を確実に施工する高い技術は多くのお客様にご支持いただいておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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