水回りのカビの掃除方法を場所ごとに解説
湿度と温度が高くなる季節は、キッチンや風呂などの水回りにカビが繁殖しやすくなります。
目で確認出来なくても、カビの菌は空気中に浮いています。
そのためカビの予防も兼ねて二週間に1回の頻度で、カビ取り剤を使用して掃除をするようにしましょう。
記事では台所のシンク、トイレ、浴室などの水回りで、プロの掃除方法を紹介します。
カビを予防する対策についても解説しています。
カビを取り除くときに注意すること
カビが発生するためには温度、湿度、酸素、栄養が必要になります。
基本的に気温が20度から30度あり、湿度が60パーセント以上あり、埃やゴミ、皮膚や垢などがある場所ならばカビは生えます。
カビを発見したら、すぐに掃除機をかけたり、水拭きをするのはやめましょう。
むやみに触れるとカビの胞子を周りに撒き散らしてしまう可能性があります。
まずは、カビの表面にカビ取り剤をスプレーしてしばらく放置し、カビの根元まで洗剤が行き渡るようにします。
カビ取り剤は強い洗剤なので、使うときにはマスクを付けてゴム手袋をはめて作業をしましょう。
作業中に洗剤が化学反応を起こしてガスが出るので、窓を開けたり、換気扇を回しながら作業するように心がけましょう。
カビ取り剤は時間が経つと効果が落ちやすいので、蓋を開けたときは1年以内には使い切ることをおすすめします。
発生したばかりのカビ汚れであれば、クエン酸を使って簡単に落とすことが出来ます。
クエン酸をカビにスプレーしてからしばらく置いてから、ブラシで擦って洗うようにしましょう。
洗浄したあとは良く乾燥させて、アルコールスプレーを振りかければ完成です。
キッチンのカビ取り方法について
キッチンの回りでカビが生えやすいのが、三角コーナーやスポンジ置き、排水口のゴミ集め、タオルなどです。
カビが生えた場所やカビの繁殖しやすい部分には、カビ取り剤をスプレーすると良いでしょう。
またキッチン用の漂白剤を使うことも可能です。
カビの部分に洗剤を拭きかけて5分ほど置き、スポンジで擦ります。
シンクの継ぎ目に繁殖した黒カビは、使い古しの歯ブラシで擦ればきれいになります。
台所用のタオルはカビが生えやすいので、使ったあとに薄めた漂白剤の中に浸すか、洗濯機の中に入れましょう。
排水口のゴミ集めは湿気とカビのごちそうが溜まっています。
二日に一度くらいの頻度で、寝る前にカビ取り剤を塗布しておくと安心できます。
使い方は簡単で、カビ取り剤を塗布して5分ほど置き、水で洗い流すだけで完成します。
カビ取り剤できれいにしたあとには、水分をキッチンペーパーで拭き取り、扇風機などで全体を乾かせば完璧です。
乾燥しきったら最後にアルコールスプレーを表面に塗布すると良いでしょう。
特に梅雨の時期はカビが繁殖しやすいので、目で確認出来なくても、週に1度の頻度で掃除をすると清潔な状態を保てます。
トイレのカビ取り方法について
トイレでは便器のふちや便器と床の接した部分が、カビが生えやすい場所です。
トイレのカビを取り除くには、トイレットペーパーにカビ取り剤を浸透させて、カビが生えた場所に貼っておきます。
トイレの便器にカビ取り剤を直接スプレーするだけでは、洗剤が流れてしまうため、洗剤の浸透したトイレットペーパーを貼り付ける方法が効果を発揮します。
天井や壁、床などにカビがあるときには、アルコールスプレーを使って除菌したあとに、水拭きをしましょう。
カビ取り剤が染み込んだトイレットペーパーを貼り付けて5分ほど置いたら、トイレットペーパーで汚れを拭きます。
なお洗剤の浸透したトイレットペーパーは、そのまま流すと詰まりを引き起こす恐れがあるので、ゴミ袋に入れてから燃えるゴミに出しましょう。
どうしても見づらい場所は、鏡などを使って裏をチェックしながら、汚れを使い古しの歯ブラシなどで磨きましょう。
洗剤を浸透させるにはトイレットペーパーではなく、キッチンペーパーを使うことも出来ます。
キッチンペーパーは厚みがあるので、洗剤の吸収量が多く掃除がしやすくなります。
どうしてもカビとり剤が使えない素材には、中性洗剤を使って汚れを落としてから水拭きして、最後にキッチンペーパーで水分を拭き取ると良いでしょう。
風呂場のカビ取り方法について
風呂のドアや窓パッキン、浴槽の蓋などのゴムパッキンにはカビが発生しやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。
特にゴム製品は、カビが根幹まで浸食してしまいます。
カビ取り剤でカビ菌を殺しても黒ズミはもとに戻らないことが多いので、日頃からカビを予防することが大切です。
カビが生えないように、風呂の蓋は使い終わったら外に干すようにしましょう。
風呂を出たあとには、浴室の水切りをすることもカビ予防では大切です。
入浴しているときには、皮膚や石鹸などの洗剤が壁や床に散っていきます。
そのまま放っておくと、カビが生える原因になります。
風呂を使い終わったら、全体をシャワーで洗い流して、水を拭き取りましょう。
天井部分はカビ取りが大変なので、浴室に使うカビ取り燻製剤を使用すると良いでしょう。
カビの予防をするために心がけること
カビは湿度が高い場所で発生しやすくなります。
湿度を下げればカビが生えにくくなります。湿度を下げるためには、乾燥機を回すと良いでしょう。
浴室の使用後は必ず乾燥機を付けるようにしましょう。
浴室内の水分が無くなるので湿度が下がり、カビの発生を抑えられます。
またキッチンのカビを抑えるには、網戸やすのこなどを利用して、通気性を良くすると良いでしょう。
通気性が上がれば湿度が下がり、カビの発生を予防できます。
キッチンに飲み残しの水やジュース、スープなどをそのままにしておくと、水分が蒸発して部屋の湿度が上がります。
どうしても食べきれないときには、冷蔵庫に片付けるか、蓋をして密封すると水分の蒸発を防ぎ、カビの予防に役立ちます。
またクーラーや空気清浄機を利用すると、部屋全体の湿度と温度が下げられます。
カビ予防には大きな効果を発揮しますが、電気代が高くなることがネックです。
こうした方法で部屋の湿度が下がりますが、一年の中で湿度が高くなりやすい6月から8月の時期に実践してください。
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