水回りのカビを取り除く方法について
水回りは常に水を使うので、カビが好む温度や湿度を保ち、カビの繁殖を助ける皮脂や汚れなどが多く、カビが増えやすい場所です。壁やパッキンなどに付いたカビは深い所まで根を張っていて、軽く掃除しただけでは落とせません。
カビを放っておくと不快に感じるだけでなく、健康にまで悪い影響が及ぶ可能性があります。この記事では、水回りの根を張ったカビを落とす方法と、カビを増やさないための対策を紹介しています。
水回りにできるカビの正体について
水回りで見かけるカビはキノコのような菌類です。常に肉眼で確認できない、小さいカビの菌が空中を漂っています。カビの菌が壁や床などに留まり増殖すると、目視できる大きさになります。
白や緑、黒の色をして、綿毛が付いた状態は、カビの菌が巣を作った証しです。それから成長すると、植物が根を張るように壁の中まで浸透して、奥まで達します。カビに適した温度と湿度が揃い、栄養源の有機物があり、酸素がある状況ならば、カビはあらゆる所で増殖出来ます。
カビが好むのは温度は5度から45度、湿度は75パーセント以上で、温度が25度から28度のときに一番増えやすくなります。
水回りの中でも浴室は湿気がこもりやすく、体を洗ったあとの皮膚や石鹸カスがカビの栄養になり、カビが増える傾向があります。
カビにはどのような種類があるのか
黒カビ
家の中で見られるカビの種類には、黒カビがあります。空中で一番漂っているのが黒カビの菌です。風呂場や洗面所、窓のパッキン部分など、湿気が多く水で濡れている水回りを好んで増殖します。
口から吸い込んでもすぐに病気にはならないものの、アレルギーや喘息を引き起こすことになるので、早めに掃除をしてキレイにしましょう。黒カビは薬剤に弱く、簡単に除菌できます。緑カビは木で作られた住宅でよく見かけるカビです。
いつもは土の中で生活していて、家の基礎部分や畳の裏などに生えます。木材を腐らせて悪化させるので、キノコを栽培している家庭では影響が出ます。
また、緑カビには毒があるので、吸い込むと下痢や腹痛、喘息が生じる可能性があるため注意しなければなりません。
青カビ
青カビは、果物やパンなど食ベ物に生えるカビです。青カビも人間の体への害はないと言われていますが、作られた巣の中ではほかの害になる雑菌やカビも増殖していきます。
青カビの付いた食べ物を口に入れると食中毒になるかもしれないので、直ちに処理することが重要です。白カビは、埃と似ていてふわふわしています。革の表面や木の壁や床に付くので、湿った靴やクローゼットの中の革ジャン、収納箱や押入れの奥の壁などに生えやすいカビです。
定期的に窓を開けるなどして、除湿して空気を入れ替えると白カビが生えにくくなります。
赤カビ
コメやパン、野菜の上で増殖する赤カビは、毒があるので注意が必要です。梅雨の湿気が多い季節には、エアコンの内部や換気扇でも増殖することもあります。
また、風呂場で目にする赤っぽいヌメリは赤カビではなく、酵母の一種です。温度が20度から30度で水があれば増殖し、洗剤を付けても簡単に落ちないので、頻繁にキレイにする必要があります。
水回りに生えたカビを落とす方法
表面の汚れを落とす
水回りのカビを落とすときには、カビ用の洗剤や漂白剤をすぐに使用するのではなく、まずは表面の汚れを落とすことを心がけましょう。力任せに汚れを落とそうとしても、深く根を張ったカビはなかなか落ちません。
洗剤を付けてからすぐに擦るのではなく、時間が経ってから落とすように心がけましょう。カビの表面にも汚れが溜まっているので、カビを落とす前に表面の汚れを取り除くことが重要です。
なおカビが増殖する場所の表面には、皮脂や油汚れ、石鹸カスなどの汚れが付いており、このままカビ用の洗剤や漂白剤を塗布しても、カビの根まで洗剤の成分が行きわたらず、効果が低い場合もあります。
洗剤や漂白剤
掃除をするときには水回りのカビが生えた場所を水で洗浄し、洗剤を塗布したスポンジで擦り、カビの表面の汚れを落としましょう。その後でカビ用の洗剤や漂白剤を塗ります。
なお塩素と酸素が入った洗剤同士を混ぜると、化学反応を起こしてガスが起きるため危険です。特に漂白剤はニオイと刺激が強いので、作業をするときには窓を開けて十分に換気して、ゴム手袋をはめるなどの注意が必要です。
カビ用の洗剤や漂白剤を使いたくないときには、重曹も使用出来ます。重曹は水と反応するとアルカリ性になるため、酸性の汚れや弱酸性のカビを掃除するのに向いています。
なお重曹に少量の漂白剤や酢を混ぜると、さらなる効果を期待できます。
時間をかける
カビの根まで洗剤や漂白剤の成分が行きわたり、根本から除去するためにはどうしても時間が必要です。短時間で掃除を終わらせたい気持ちは分かりますが、時間をかけてゆっくり作業することが大切です。
カビの表面に付いた汚れは、洗剤をスプレーしてから少し時間を置いて擦るとキレイに除去出来ます。またカビ用の洗剤や漂白剤に片栗粉を混ぜると、洗剤が長い時間壁に付いてカビの根本まで洗剤の成分が浸透します。
さらに、カビ用の洗剤をキッチンペーパーに付けてから壁に貼り付けたり、洗剤をスプレーした上からでラップを貼るなどの作業も、こびり付いたカビを落とすのに効果があります。
水回りのカビの掃除について
カビを掃除してキレイにしたあとは、定期的なメンテナンスで予防することが大切です。キッチンの水回り、特にシンクや排水口のゴミ溜め、スポンジ置き、タオルなどにもカビが生えます。掃除するときには、カビが生えた場所とその周りに、カビ用の洗剤をスプレーしましょう。
カビ用の洗剤がないときには、キッチン用の漂白剤を使用することも出来ます。洗剤をスプレーしてから5分ほど待って、それからスポンジで擦ればキレイになります。
シンクの溝など細かい場所にカビが付いているときには、使い終わった歯ブラシに洗剤を付けて磨くとカビが落ちやすくなります。排水口のゴミ溜めには、二日に一度のくらいカビ用の洗剤を使用すると良いでしょう。
就寝前にカビ用の洗剤を塗布して、5分くらい待ってから水を濯ぐとキレイな状態を維持できます。
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